先週末の米主要インデックスは揃って大幅に下落しました。雇用統計の結果が予想を下回り、労働市場の悪化を受けた景気後退懸念から売りが出ました。

ダウ平均：40,345.41 (-1.01%)
S&P500：5,408.42 (-1.73%)
NASDAQ：16,690.83 (-2.55%)
VIX恐怖指数：22.38 (+12.46%)
米10年債利回り：3.712
https://jp.tradingview.com/watchlists/16022415/

米雇用統計（8月）

非農業部門雇用者数
結果：+14.2万人
予想：+16.0万人
前回：+11.4万人

失業率
結果：4.2%
予想：4.2%
前回：4.3%

平均時給 前月比
結果：+0.4%
予想：+0.3%
前回：+0.2%

ドル円
ドル円は143.46でスタート。東京市場ではじりじりと下げ、終盤にかけて143.00を割り込み、142円台に突入して142.39で終了。欧州市場でも下げが継続し、142.06まで到達しました。雇用統計発表前には143.06まで回復したものの、発表後は上下にノイズが走り、144.00まで上昇、その後141.98まで下落しました。NY市場では141.7まで下げ幅を拡大し、前回安値の141.6に迫りましたが、引けにかけて142.3まで戻して終了しました。
https://www.tradingview.com/x/3hY90vXr/

ユーロドル
ユーロドルは1.1108でスタート。東京・欧州市場では雇用統計を控え小動きでしたが、統計結果を受けて1.115まで上昇。その後は下げに転じ、1.1070で終了しました。
https://www.tradingview.com/x/6loCuC21/

GOLD
GOLDは2529から雇用統計後に2485まで下落。依然として2400台後半から2500前半のレンジ内で推移しています。
https://www.tradingview.com/x/RkEXv0Pb/

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米雇用統計の結果は予想を下回りましたが、失業率は4.2％と横ばいで、特に悪い印象は受けませんでした。しかし、米株は大きく下げました。9月は例年相場が弱くなることが多いため、もう少し下げる可能性があるのではないでしょうか。大統領選の年は、10月から年末にかけて株価が大きく上昇するというアノマリーがあります。今回も同じような展開になると個人的には見ています。

今週、大統領選の討論会が開催され、トランプとハリスが討論を行います。この討論は今後の選挙戦に大きく影響を与えるため、全米が注目しています。ハリスは富裕層に対して増税を計画しており、投資家にはトランプ支持が多いですが、トランプが再選された場合、前回のように相場が荒れる懸念も残ります。

ドル円は前回安値の141.6をトライしましたが、10pips上の141.7で反発しました。これはダブルボトムの反発を狙ったトレーダーの動きと見られ、次にトライする際が本番です。もし141.6を抜ければ、140円前半、さらにその先の137円まで下げる可能性があります。

今日の東京市場は先週末の米国株の下落を受け、波乱含みのスタートになるでしょう。自動売買システムの運用開始は慎重に行いましょう。9月11日にCPIの発表があるため、不安な方はそれまでシステムを停止しておくことをお勧めします。

それでは、今週も宜しくお願いいたします。