先週末のマーケットは…
・米主要株価指数は揃って揃って大幅下落、ダウ-3.03%、ナスダック-3.94%、S&P500 -3.37%
・米10年債利回り3.043、VIX指数25.56
・ジャクソンホール会議でパウエルFEB議長の講演はタカ派な内容で米株は大幅下落

ドル円は、ジャクソンホール会議前に円高に進み136.4まで下落したが、ジャクソンホール会議のパウエルさんの講演で利上げを緩めない、利下げも簡単には行わないとのコメントが出ると円安に急騰し137円後半で引けました。
週明けから円安圧力が強く138円に乗せています。ジャクソンホール会議に出席した黒田総裁は、「金融緩和を継続する」といつもの呪文を唱え、改めて日米金利差拡大が意識された結果となりました。
138円前半のレジスタンスを越えると140円をトライしてくるのではないかと見ています。ただし、株が下がると円が買われやすくなる傾向にあるので、上値追いは慎重に行いましょう。

ユロドルもジャクソンホール会議前後でドル安→ドル高の荒い動きになりました。ユーロ圏の利上げ観測でユーロが買われて一時1.0089まで上昇しましたが、パウエルさんの講演でドル買いが進み、再度パリティ割れして
現在もドル高圧力に押される形になっています。今後もドル高圧力が強まり、前回安値0.9900を割ってくるとさらに下落する可能性がありますので注意しましょう。

ジャクソンホール会議のパウエルFRB議長の講演は、予想通りタカ派な内容になりました。

全文訳はこちらからどうぞ。
https://manelite.jp/jh/

インフレの状況や利上げについては、これまでのコメントと大きく変更はないと感じましたが、
・経済の犠牲があろうがインフレ抑制のために利上げをする
・やり遂げるまで続けなければいけない
このあたりがこれまでと温度感が違く徹底的にやるという意思表明だと感じました。
裏を返すと「これを言ったわけだから株価が低迷しても知りません」「逃げるなら早めに逃げてください」ということなのではないかと考えています。
ここから中間選挙まで緩やかに上昇してくるのかと考えていましたが、シナリオを変更する必要がありそうです。
もう一度、大きく下げてくる可能性があるので、その時に食らわないようにしないといけませんね。
この会見を受けてFED Watchは9月 0.5%が36％、0.75%が63%になっています。
https://www.cmegroup.com/trading/interest-rates/countdown-to-fomc.html

今週は金曜に雇用統計が発表されます。そこから重要な指標発表が続きますので、引き続き注意して運用していきましょう。